経営者が抱える悩みは「人」と「お金」に関することがほとんど!悩みを解決するための方法を徹底解説!

突然ですが、経営者の皆さんは以下のような悩みを抱えていませんか?
- 経営の悩みを相談できる相手がいない…。
- お金や人材に関する悩みが絶えない…。
- 悩みが多く企業経営に専念できない…。
「経営者は孤独である」とはよく聞きますが、実際に経営者は誰にも悩みを相談できず一人で抱え込んでしまうこともしばしばあります。
また悩みが解決されないままダラダラと時間だけが経過してしまうと、経営にまで悪影響が及んでしまい、組織の崩壊へとつながるリスクもあるため、放置することもできません。
そこで今回は、実際に経営者が抱える悩みや解決策について解説していきます。
目次
経営者の悩みは大きく分けて2つ!
経営者が抱える悩みのほとんどは「人」と「お金」に関することだと言われています。
例えば、「事業がなかなか成長しない…」という悩みを抱える経営者も多いですが、その悩みを更に深掘りしていくと、従業員に任せることができず経営者自身が実務を行っているケースも少なくありません。
これではせっかく雇っているのに意味がありませんよね…。
そこでまずは「人」と「お金」の悩みに分けて具体的に解説していきたいと思います。
経営者の「人」に関する悩み
それではまずは「人」に関する悩みから解説していきます。
具体的には以下の通りです。
1.優秀な人材が確保できない
最近は人手不足が深刻なため、企業の人材獲得競争が激化しています。
求人広告を出しても応募がなかったり、自社が望む人材の獲得が思うように進まないこともあります。さらに、優秀な人材の獲得ができないだけではなく、広告費用もかかるため悩みは尽きません。
また、日本の法律では一度雇ってしまうと簡単に解雇できないため、人材を見極めることは非常に重要なため、スピード重視で採用を行うこともできないため、どうしても長期的になりがちです。
2.人材が育たない
続いては、人材が思うように育たないという点も挙げられます。
- 「いつまで経っても指示待ちで主体的に行動できない」
- 「従業員が業務に対して不平不満ばかり言う」
といった従業員は数多く存在します。
このような、優れた人材が育たない原因として、マネージャーのマネジメント能力が不足している点にあります。
従業員が主体的に学び、成長に繋がる行動を起こすように導くのはマネージャーの役割です。マネジメント能力のないマネージャーのもとでは従業員は育ちません。
すなわち、従業員が育たないからといって、従業員のために研修を行ったり、コンサルティングを導入しても根本的な問題解決になりません。
ここで重要なのは、従業員を育成するマネージャーの教育が必要だと捉えるべきです。
3.人手不足
日本は少子高齢化が進んでいる影響で「生産年齢人口」も減り続け、企業の人手不足は深刻です。そして、人手不足な企業は、一人当たりの仕事量も多くなるため、必然的に残業も増えてしまいます。
働き方改革による長時間労働の是正のためにも残業を減らすことは日本企業の課題となっています。しかし、人手不足で残業が必要になる企業も多いです。
残業を減らせば残業代を減らせますが、一方で売上が減少するリスクもあるため、経営者が抱えやすい悩みといえます。
4.離職率が高い
- 「入社後3年も経たずにいなくなる」
- 「熱心に育成した結果、成長し転職されてしまう」
このように、離職率が高いという悩みを抱える経営者も多くいます。
この場合は、以下の理由が挙げられます。
- 「給料が低い」
- 「職場環境が悪い」
- 「上司が気に入った部下にしか仕事を与えない」
上記のような理由を受け止め、自社の人材が定着しない理由を分析して、改善することが大切です。
経営者の「お金」に関する悩み
続いては「お金」に関する悩みについて解説していきます。
具体的には以下の通りです。
1.売上が増えない
- 「売り上げが増えない」
- 「売り上げが伸びない」
という悩みは経営者にとって、最も大きな課題であると言えます。
売り上げを増やしたい場合、まずは増えない問題や課題を特定することが大切です。
例えば、「ビジネスモデルが問題なのか?」「マーケティング戦略が悪いのか?」「営業が弱いのか?」などを一つひとつ検証していきましょう。
2.コストをもっと減らしたい!
利益拡大を目指すには売上を増やすことも大切ですが、コストカットも重要な要素です。
大企業に比べ、経営資源が限られている中小企業にとってコスト削減は欠かせません。
コスト削減を行うことで事業の収益性を高めることができ、市場における優位性と競争力を強化することができます。
3.資金調達
経営者が抱える悩みの一つに「資金調達」に関する悩みも挙げられます。
事業を展開していく中で資金が必要になるうえに、日常的な企業活動にも欠かせません。また、人材育成や設備投資など会社にはさまざまな資金が必要となります。
会社の収益性が高ければ自社資金で賄えますが、経営資源が限られている中小企業が資金調達をする手段は限られています。
また、金融機関から融資を受けれなくなると、事業拡大が困難になり機会損失の可能性が高くなります。
中小企業が資金超つの悩みを解決するためには、「現金」での回収に注力して会社の利益拡大を目指すことが重要です。現金収支を優先するキャッシュフロー経営を意識するようにしましょう!
経営者の悩みを解決する方法
経営者の悩みを解決する方法の一つとして、悩みを書き出して、1つずつ冷静に対処していくことがポイントになります。
悩みが発生する原因を細分化して、本質的な原因を突き止めましょう。そして、その原因を解消するためにはどのような行動が必要かを考え、1つずつ解決していくことが大切です。
それでは、経営者の悩みの解決方法について、具体的に解説していきます。
1.ビジネスモデルを見直す
- 「売上を上げたい」
- 「コストを減らして利益率を上げたい」
という場合は、思い切ってビジネスモデルを見直すのも1つです。ビジネスモデルを変えることで、利益率や売上も変わります。
しかし、ビジネスモデルを大きく変えるには勇気がいります。そのため、現在の事業は続けつつ、新規事業を小規模に展開するとよいでしょう。事業の数が多い方が経営が安定しやすくなるため、メイン事業とサブ事業に分けて展開するのも1つの方法です。
2.どこにコストがかかっているか分析する
コスト削減を検討するときは、どこにどのくらいコストがかかっているのか分析しましょう。
そのコストは今後増えるのか減るのかも把握します。
そして、コストが「削減しても影響が微量なもの」と「削減すると売上に直結するもの」があります。
まずは分析して、売上や会社経営に影響が少ないところから削減していくことがお勧めです。
3.従業員満足度を把握する
- 「従業員がすぐに辞める」
- 「モチベーションが低い」
- 「管理者のマネジメント力が低い」
以上のような悩みがある場合は、従業員満足度を調査してみましょう。
そして「現在の満足度」と「重要度」に分けて、「低い・普通・高い」の3段階でアンケートを取ってみましょう。
例えば以下の内容についてアンケートをとってみましょう。
- 会社のサポートについて
- 現場の雰囲気について
- 管理者のマネジメントについて
- 給与、待遇について
- やりがいについて
また、従業員満足度を把握して改善するだけでは、状況があまり好転しない可能性があります。
社員と本音で話す場を設け、会社に求めることや不満に思っていることを実際に聞いてみるのも効果的です。
4.同じ悩みを持つ経営者に相談してみる
経営者の悩みは、似た境遇にある経営者にしかわかりません。
そのため、似た境遇の経営者に悩みを打ち明けるのも1つの方法です。
悩みを打ち明けるだけでも気持ちが楽になることもあります。また、過去に同じような悩みを乗り越えた経験がある経営者に相談すれば、解決の糸口が見つかる可能性もあります。
5.M&Aを検討してみる
後継者問題を解決したい場合は、M&Aを視野を検討してみるのもお勧めです。
M&Aとは資本を移動し合併や買収をする行為のことです。
2つ以上の会社が1つになる「合併」と他の会社を買う「買収」があります。
また、広い意味で業務提携もM&Aに含まれます。
後継者問題を解決することができれば、アーリーリタイアを実現できるだけでなく、従業員の雇用を守れます。
- 経営の重圧から逃れたい
- 従業員の雇用を安定させたい
といった場合は、会社を第三社に売却することも検討しましょう。
まとめ
今回は、実際に経営者が抱える悩みや解決策について解説しました。
経営者が抱える悩みのほとんどは「人」と「お金」に関することだと言われています。
悩みがある場、客観的に周囲の人に相談してみたり、専門家に相談してみたりすることで、解決策が見つかることもあるため、一人で抱え込まず、「経営者に悩みはつきものだ」と捉え、ポジティブに策を探してみましょう。