マーケティング部門の役割や仕事内容とは?求められるスキルを徹底解説!

企業内のマーケティング部門と聞くとサービスの売れ行きや企業の業績を左右する「花形」のイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
一方でマーケティング部門がどのような役割を担っていて会社の業績にどうのように影響を及ぼしているかを明確に話せる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、組織におけるマーケティング部門の役割や仕事内容、求められるスキルを解説させて頂きます。
目次
マーケティング部門に求められる役割
企業にとってマーケティングとは、顧客のニーズを捉え、それに応える商品やサービスを提供し、その独自価値を広く伝える事によって、市場を創り出す総合的な活動を指します。
みなさんがご存知の「データの分析・解析」などはマーケティング活動の一部分であり、本来マーケティングとは企業が継続して利益を上げるための活動全般を指す言葉です。
そして企業のマーケティング部門の役割は、商品やサービスが売れ続けるための仕組み作りを担う部署であると言えます。
マーケティング部門の仕事内容
代表的なマーケティング部署の仕事内容は「商品開発前の市場調査」や「商品発表後のPR」などが挙げられますが、その他にも以下の仕事内容が存在します。
1.新商品の企画立案
マーケティング部門は市場調査や分析に基づく新商品の企画立案も行います。
組織によって仕事内容に差異はありますが、企画開発部に新商品のコンセプトや消費者のニーズを伝えます。
これを元に開発部は商品開発に入り、企画部はプロモーションなどの販促物の作成に取り掛かります。
特に販促物は実際にサービスの魅力を消費者に伝える大切なアイテムになります。
コンセプトを的確に表現する必要があるため、マーケティング部門と企画部のやりとりは綿密に行う必要があります。
2.営業部門とのリレーション(連携)
営業部門に対しても、商品のコンセプトを理解してもらうために説明を行います。
営業部はそのコンセプトを元に、提案のシミュレーションを立て、営業戦略を構築していきます。
3.ネーミング
企業によってことなりますが、マーケティング部門、広報部、企画部などが商品のネーミングに携わる場合があります。
この場合も商品のコンセプトを全員が理解している必要があります。
複数のネーミング案が出た場合などは、コンペを行い決定する場合もあります。
4.価格設定
経営層が価格設定を行うケースが多いですが、市場の動向などマーケティング部門の行った調査結果を元に価格を決定していくことも多々あります。
価格設定は非常に繊細な作業のため、原価を把握する開発部や市場調査の分析を行うマーケティング部門が携わることが多いです。
5.販売チャネルの選定
マーケティング部門は、市場のニーズを分析し、商品の販売チャネルの選定にも携わります。
商品の独自性や、ターゲット層などさまざまな点を考慮し、チャネル(※1)を選定していきます。
チャネルの選定は商品やサービスの売れ行きを左右する、非常に重要な作業であると言えます。
※1:チャネルとは、集客するための媒体、経路のこと。
マーケティング部門に求められるスキル
マーケティング部門で働くスタッフには求められるスキルがいくつかあります。
ここでは主要なスキルを5つご紹介します。
1.コミュニケーションスキル
マーケティング部門では、市場調査の結果報告や広報部へのプレスリリースの提案、開発部へのサイト改修依頼など、コミュニケーションを取らなければいけないシチュエーションが多くあります。
そのため、社内でのコミュニケーションスキルが最も重要視されます。
2.発想力
豊かな発想力はマーケティング部門で必要とされるスキルです。
他社競合が思いつかないような戦略で爆発的なヒット商品が生まれる可能性もあるため、自由な発想力はマーケティング活動において必要不可欠なスキルであると言えます。
3.マネジメントスキル
コミュニケーションスキルで解説したとおり、マーケティング部門は多くの部署と連携して業務を進める事が多い部署です。加えて、市場調査や分析結果を基に販売戦略を構築していかなければいけません。
そのため、担当部署を統括してくマネジメント能力は必須と言えます。
4.客観的に物事を捉えるスキル
マーケティング部門はプロジェクト全体を客観的に見渡し方向性がズレてしまった場合に軌道修正を行う役割も担っています。
5.分析力・判断力・思考力
最後は「分析力・判断力・思考力」です。マーケティング活動は時流の変化に合わせて戦略を変えていく必要があります。
上から降ってくる業務を淡々とこなすというより、分析に基づいた戦略をスピーディーに実行に移せる判断力と思考力が求められます。
まとめ
今回は、組織におけるマーケティング部門の役割や仕事内容、求められるスキルを解説させて頂きました。
組織におけるマーケティング部門は、ただデータ解析を行うのでなく、商品やサービスが売れ続ける仕組みを構築する、経営に近い戦略が求められる部門であると言えます。
また、他部署の連携も必要です。Webサイトの改修依頼や営業部門への送客、デザイナーへのクリイエティブ作成依頼など、戦略に沿った支持を各部署に行う必要があります。
コミュニケーションスキルをはじめとした対人関係能力を活かし客観的に時流やトレンドを取り入れる事が必要とされる部門のため、「やりがい」は十分にある部門といえるのではないでしょうか。