不動産ポータルサイトとは?リノベ案件2000万円超の案件獲得などの活用事例もご紹介!

Hachi(ハチ)マーケティング戦略室です。
不動産会社のマーケティング施策を「もっと」よくするアイディアマガジン「Hachi(ハチ)」を運営しています。
今回は、不動産会社にとって活用頻度が高い「不動産ポータルサイト」について解説していきます。
この記事では、
- 不動産ポータルサイトの意味
- 不動産ポータルサイトの選び方
- メリット・デメリット
- 不動産ポータルサイトの活用事例
などを解説していきます。
まだ不動産ポータルサイトを使ったことがない。新たな活用アイディアを知りたい。という方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
不動産ポータルサイトとは?
不動産ポータルサイトとは日本全国の不動産会社が所有、仲介する物件情報をまとめて、インターネット上に公開するプラットホームです。
特に、ポータルサイトの業界大手のサイトは、大々的に広告を行い、認知度を高めているため、インターネットの検索結果の上位に表示されることが多く、多くのユーザーの目に留まりやすいです。
不動産会社がポータルサイトに物件情報を掲載すると全国47都道府県のユーザーからアクセスされるため、実際に不動産会社まで足を運べない人にも自社の物件情報を見てもらうことが可能です。
3つの主要不動産ポータルサイト
それでは3つの主要不動産ポータルサイトをご紹介させて頂きます。
SUUUMO
運営:株式会社リクルート住まいカンパニー
取り扱い:賃貸、売買
▼各種URL
URL: https://suumo.jp/
掲載について:http://business.suumo.jp/
求人サイトで有名な「リクルート」が運営を行っている不動産ポータルサイトです。緑色のイメージカラーとキャラクターが印象的なポータルサイトです。
「オリコン日本顧客満足度ランキング」など、国内の様々なユーザー満足度調査で1位を獲得している認知度の高いポータルサイトです。物件探しをするユーザーにとって操作がしやすいサイト設計となっています。物件情報の掲載写真が多いのも人気の理由です。
LIFULL HOME’S
運営:株式会社LIFULL
取り扱い:賃貸、売買
▼各種URL
掲載について:https://www.homes.co.jp/businesspartner/
国内最大規模の不動産ポータルサイトと言われているLIFULL HOME’Sは、掲載物件数No.1の実績を誇るポータルサイトです。
イメージカラーのオレンジ色と探偵のキャラクターはテレビCMやSNSでもよく見かけますよね。
課金プランは2つあり、「問い合わせ課金」と「掲載課金」を選べるのが特徴です。
また、ユーザー向けに暮らしに関わるサービスを展開しているのも人気の一つだと考えられます。「匿名査定」という面白いサービスも展開しており、物件情報のみで概算価格を受け取れます。
アットホーム
運営:アットホーム株式会社
取り扱い:賃貸、売買
▼各種URL
掲載について:https://atbb.athome.jp/LP/join/
アットホームは、加盟・利用不動産店数が約58,000店舗(2022年4月時点)と、最も多くの不動産会社が物件情報を掲載しているポータルサイトです。
国内のポータルサイトとしての認知度が高いことに加え、週に2回マイソクを賃貸店舗や売買店舗に届けるサービスがあり、不動産会社との直接的なコミニュケーションをとっているのが特徴的です。
不動産ポータルサイトの選び方
不動産会社が物件情報を掲載するポータルサイトを選ぶ際のポイントは、選ぶときに自社の優先度を明確にすることです。
▼例えば以下の点が挙げられます。
- 不動産ポータルサイトの知名度
- 広告予算
- 掲載物件の数
- 賃貸と売買などの取り扱い種別
- 掲載物件が多いエリア
- スマートフォンでの見やすさ
- アフターフォローなどのバックアップ体制
自社が登録しようとする物件情報や量によって異なりますが、物件情報を掲載してすぐに申し込み・契約が成立するとは限りません。
不動産ポータルサイトは、掲載している物件情報が多く知名度が高ければ、効果的な反響を期待できますが、その反面、費用も高くなる傾向にあります。
また、掲載物件の種類や物件数の多いエリア、スマホでの操作性や閲覧のしやすさなどによって、その不動産ポータルサイトを利用するユーザーの層も異なります。
もしあなたが、不動産ポータルサイトをこれから導入しようと考えている場合は、手厚いサポートを受けられるほうが良いです。
まずは、自社の優先度を明確にしてから、優先的な指標と合致する不動産ポータルサイトを選んでみてはいかがでしょうか。
ここではさらに不動産ポータルサイトの代表的な選び方について3つご紹介させて頂きます。
1.ポータルサイトの使いやすさ
不動産会社がポータルサイトを選ぶ際のポイントとして最も重要視しているのが、「サイトの使いやすさ」です。
IT用語でUI(ユーザインタフェース)とも呼ばれています。
もちろん、利用するユーザーの好みによる部分もありますが、不動産ポータルサイトの傾向としては、多くの利用者層を想定して設計されているため、「使いやすさ」に関しては他よりも優れている場合が多いです。
補足:UI(ユーザインタフェース)とは?

画像参照:M-HAND|今さら聞けない! UI(ユーザーインターフェース)とは?
引用:
UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、一般的にユーザー(利用者)と製品やサービスとのインターフェース(接点)すべてのことを意味します。ユーザーとは、主にWebサービス(サイト)・アプリケーション・ソフトウェアを利用する人を言います。インターフェースとは、直訳で接点やつながりを意味し、何か2つのものの間での伝達方法や接続の仕方のことを言います。
M-HAND|今さら聞けない! UI(ユーザーインターフェース)とは?
2.口コミやレビューの豊富さ
家賃や設備、立地などの物件情報を見るだけでは、本当にそこが暮らしやすい物件なのかわかりません。
そこでユーザーは、実際に内見を行った人や暮らしている人の口コミを知ることで、本来のお部屋の状態を把握することができます。
特に口コミやレビューが充実しているポータルサイトは自直接的にユーザーの声を目にすることができるためお勧めです。
3.紹介する物件の特徴に合っているか
自社が掲載したい物件の特徴を掲載出来るかが、不動産ポータルサイトを選ぶ上で大切になってきます。
物件情報は家賃や立地といった基本的なものもあれば、宅配ボックスやオートロック、ドッグランなど様々です。
何を重要視するかはユーザーによるので、自社が掲載したい条件について細かく登録できるポータルサイトを選ぶのが良いでしょう。
不動産ポータルサイトを活用するメリット
不動産ポータルサイトは、手軽に活用することができ、高い反響効果が期待できるツールです。そのため、新しく不動産会社を開業する際は、積極的に不動産ポータルサイトへの登録をしてみましょう。
ここでは、不動産ポータルサイトの代表的なメリットについて3つご紹介します。
1.お部屋探しを行っているユーザーの利用率が高い
不動産ポータルサイトは、お部屋探しを行っているユーザーの利用率が高いことがメリットとして挙げられます。
例えば、インターネット検索で「エリア名+賃貸」と検索した場合、検索結果の上位には大手不動産ポータルサイトが表示されることがほとんどです。
また、物件検索の機能や暮らしに関わる情報が豊富なことから、インターネット検索を行わず最初から不動産ポータルサイトを見る人も少なくありません。
インターネット上でお部屋を探す多くの人が、SUUMOなどの不動産ポータルサイトに行き着く傾向があるため、自社の紹介物件を積極的に登録することでユーザーの目に留まる可能性が増えます。
2.簡単に物件登録ができる
簡単に物件情報を登録できる点もメリットとして挙げられます。
不動産ポータルサイトは、新着物件や暮らしに関わる情報をポータルサイトのルールに沿ってに登録するだです。
そのため、誰が登録しても自社が伝えたい情報を漏れなく伝えることができるため、パソコン作業が苦手な社員でも登録することができます。
3.不動産会社としての信頼性が上がる
最後のメリットは、不動産会社としての信頼性が上がる点です。
インターネット検索を行うユーザーの多くは、検索結果の上位に表示されるWebサイトを「信頼できる」「安心できる」と判断する傾向があります。
つまりインターネット検索で常に上位表示される「不動産ポータルサイト」に掲載している不動産会社は「信頼度の高い不動産会社である」と認識され、ユーザーの安心感にもつながります。
不動産ポータルサイトを活用するデメリット
不動産ポータルサイトは多くのメリットがある一方で、活用することで生じるデメリットも無視できません。不動産ポータルサイトを活用する際は、今から紹介するデメリットも理解したうえで、ほかの集客方法も併せて検討すると良いです。
それでは、不動産ポータルサイトの代表的なデメリットを3つ紹介させて頂きます。
1.広告費がコンスタントにかかる
不動産ポータルサイトを活用するデメリットとして、広告費がコンスタントに発生してしまう点が挙げられます。
不動産ポータルサイトに自社の物件情報を掲載するためには、掲載料と広告費を運営側に支払わなければなりません。もちろん、掲載期間が終了すると集客効果もなくなります。物件によっては、期待したほどの反響を得られないこともあります。
不動産ポータルサイトを活用する際は、最終的な収支や反響がありそうかを考えて登録する物件を選別することが重要です。
2.差別化が難しい
不動産ポータルサイトを活用するデメリットとして、自社ならではの情報をあまり掲載できないため「差別化」が図りにくい点です。
そのため、自社の不動産ホームページよりも反響獲得が難しくなります。
一方で自社の不動産ホームページであれば、自由にサイトを設計して、自社が載せたい情報を自由に載せることができます。
物件検索を行っているユーザーの中には、物件情報だけではなく不動産会社のページも確認する人もいます。
そのため不動産ポータルサイトと自社サイトを併用し双方の品質向上に務める必要があります。
3.ポータルサイトの集客に偏ってしまう
最後のデメリットは、不動産.ポータルサイトの集客に偏ってしまう点です。
物件検索を行っている全てのユーザーが、インターネット上で情報を探しているわけではありません。
高齢者が多いエリアなど、エリアによっては地道な営業やチラシの配布といった昔ながらの集客方法が効果的な場合あります。
不動産ポータルサイトなど、不動産集客をオンラインにだけに頼るのでなく、複数の集客方法を実装しておく必要があります。
不動産ポータルサイト活用事例
事例①|保護猫団体、ペット可物件のポータルサイト運営
一般社団法人ペットフード協会(東京都千代田区)が公表した「令和3年(2021年)全国犬猫飼育実態調査」によると19年から21年までの間に約9万頭増えたといいます。
猫の保護活動を行うNPO法人東京キャットガーディアン(東京都豊島区)は、ペットの飼育可能物件を掲載したポータルサイト「しっぽ不動産」の運営や「猫付きシェアハウス®」など、猫の保護活動と住まいをセットにしたユニークな企画で有名です。
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事例②|リノベ集客強化でHouzzを活用!2000万円超の案件獲得に成功も
年間売上が3億円を超えるan cube(大阪府和泉市)は、ポータルサイト「Houzz」を利用した集客を強化している。榎崇宏社長は「Houzz経由で年間40件ほど問い合わせがきます。実際に受注するのは年間5件ほどですが、2000万円レベルのボリュームのある案件になりやすい」とその効果を話す。
Houzzでは設計事務所・工務店・リフォーム会社などプロユーザーが事例写真を掲載する。地域のほか「キッチン・ダイニング」など写真から事業者を検索することも可能。気に入った写真は保存でき、住宅づくりの参考になる。時間とお金をかけても、こだわった自宅にしたいと考えるユーザーを集めやすい。
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事例③|京都、京町家・古民家などの不動産情報ポータルサイト「MATCH YA」
ポータルサイト「MATCH YA」における不動産情報と活用事例一元化公開は、京町家等の歴史的建造物の活用に向けた,新たな担い手の掘り起こしを目的としています。
京都に拠点を求める首都圏のIT企業やクリエイティブ企業、起業家などに向けて,京都らしい歴史や文化を感じる京町家等の情報を積極的に提供しています。
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まとめ
不動産ポータルサイトは、不動産会社が登録した物件情報や暮らしに関わる情報をまとめて公開し、ユーザーと不動産会社の仲介を行ってくれるサイトです。
インターネット検索で上位に表示されやすいため、多くのユーザーが利用します。
簡単に物件情報を登録でき、不動産会社としての信頼性を高めるのに適した一方で、他の不動産会社との「差別化」が図りにくく、掲載費用がかかってしまうといった点も軽視できません。不動産ポータルサイトを選ぶときは、自社が重要視する条件を明確に定め、満足度の高い集客効果を実現させていきましょう。