不動産BBとは?メリット・デメリットを徹底解説!

目次
不動産BBとは
不動産BBとは、賃貸管理・仲介会社の情報共有の効率化を実現できるサービスです。賃貸物件の検索や空室確認、物件の入居申込みなど、今まで電話やFAXなどで行っていた他社との物件情報の共有をWEBで行う事が出来ます。
2021年6月時点で不動産BBの加盟店数は16,600店舗を超え、全国各地の賃貸管理会社が客付け可能な空室物件を掲載して、仲介会社はこの空室物件の情報を自社の集客に活用しています。
基本機能は無料ですが、利用できる機能に制限があるため注意が必要です。
不動産BBのメリット
それでは不動産BBのメリットをそれぞれの属性に合わせてご紹介します。
1.賃貸管理会社
▼賃貸管理会社のメリットは以下の通りです。
- 入力の不備を未然に防止できる。
- 入居申込書の訂正やミスをメッセージ付きでお知らせできる。
- 賃貸仲介会社といつでもチャットでやり取りができる。※履歴も残せます。
- 保証会社とAPI連携しているため審査依頼がスムーズにできる。
2.賃貸仲介会社
▼賃貸仲介会社のメリットは以下の通りです。
- 手書き書類を再度電子入力する手間が省ける。
- 管理会社にわざわざFAXで申込書を送らないでいい。
- 進捗状況をWeb上で確認できる。
3.入居希望者
▼入居希望者のメリットは以下のとおりです。
- Web上で入居申込をすることができるため、仲介店舗への来店が不要になる。
- スマホやPCからいつでも自宅から申し込みができる。
不動産BBのデメリット・注意点
続いて、不動産BBのデメリットや注意点を解説します。
1.元付の物件情報が常に最新とは限らない
元付である不動産会社は、客付を行なっている不動産会社へ入居者探しを依頼するために自社の保有物件を登録する。
しかし、元付である不動産会社が自社で入居者を募集し申込になっあたり、不動産BB以外から他の客付の不動産会社が入居申込を獲得した場合などは、更新が間に合わず、不動産BBの物件情報がそのまま「入居者募集中」になっている場合もあります。
そのような状況下で客付の不動産会社が新たに入居者の申込みを獲得してしまった際、二重の申し込みとなってしまい、お客様に迷惑をかけるケースもあります。
そのため、客付を行う不動産会社は不動産BBの情報が最新のものかをしっかりと元付の不動産会社に確認を行う事が重要です。
2.オンライン申し込みと紙媒体の申し込みが混在する
客付の不動産会社には、不動産BBを利用しているものの、「電子入居申込機能」を活用していない不動産会社も存在します。
その場合、入居申込書はFAXや電子メールでのやり取りを希望する事が多く、元付の不動産会社は紙媒体の入居申込書と不動産BBの電子入居申込書に被りがないか、常に確認する必要があります。
3.バックエンド商品の売り込みがある場合がある
不動産BBは、日本全国の不動産会社が利用している無料の「業者間物件流通プラットフォーム」です。
不動産会社が求めている機能が充実しているため、本当に無料でいいのかと疑問に感じる方も多いかと思いますが、無料で便利な機能を提供している理由は、不動産業界で多くの認知を獲得するための「フロントエンド商品(※1)」となっているからです。
不動産BBを提運営している会社は収益性の高い「バックエンド商品(※2)」を、不動産BBの関連サービスとして開発しています。
そのため、不動産BBを利用する中で他のサービスの営業を受けることが多くなる可能性もあります。
もちろん便利なサービスが多いため、一度担当者の話を聞いてみるのもいいかもしれません。
フロントエンド商品とは、お客さんを呼び込むための「集客商品」です。まずはお客さんが購入しやすい集客商品を購入して貰う事で、本当に価値を感じて頂いたお客様に、次は利益率の高い「本命商品」を紹介し購入して貰うというマーケティング手法です。
バックエンド商品とは、企業に大きな利益を生み出してくれる「本命商品」です。金額が高めで企業の主力商品となるため、フロントエンド商品を購入してもらったお客さんに販売するといった2ステップマーケティング方式をとる事が多いです。
まとめ
不動産BBは、不動産の仲介業務の中で「現場実務」の効率化を支援する優れたサービスです。
空室確認や物件検索、入居申し込みなど、各種情報共有をインターネット上で行います。
特に大きなポイントは以下の3つです。
- 客付の不動産会社がお客さんと一緒に物件検索できる
- 入居申し込みはオンラインで可能なため来店不要
- 保証会社とAPI連携を行う事でスピーディーな審査依頼ができる
不動産仲介実務を効率化する上、無料で利用できる不動産BBが使わない手はありません。
ぜひ本記事を参考に不動産BBの利用を検討してみては如何でしょうか。